組合概要

 令和7年5月20日に開催されました第63回通常総会におきまして、今期も引き続き副理事長という立場で、藤本尚伸新理事長の下、組合の活動に参加できること厚く御礼を申し上げます。

 当組合の名称は「建設コンサルタンツ協同組合」であります。つまり“建設コンサルタント”の複数形であることを意味しているわけであり、全国の100社を超える皆様と相互扶助の精神で結ばれた協同組合であるというように私は理解しています。
 そんな組合員の皆様と一緒に魅力ある建設コンサルタント業界を目指すべく、担い手不足と言われることのない業界実現に向けて発信していければと思っております。

 それでは建設コンサルタントの魅力とは、①今後も需要が見込まれる業種であること:人口減少に伴うライフラインのダウンサイジングなど現実的にはマイナスな感じも受けますが、老朽化したインフラや耐震化などの防災化を主とした国土強靭化対策の需要は今後も見込まれること。②AIの普及によっても必要とされる業種であること:様々な業種がAIの普及によって今後、消滅していくだろうと言われていますが、建設コンサルタント業については、ひとつとして同じ設計条件のものはなくケースバイケースのオーダーメイドのものであって、人の手が必要不可欠と言われています。③人材不足:建設コンサルタントに従事する労働者がこの業界を離れていくきっかけともなっているのが長時間労働です。しかし昨年4月から時間外労働の上限規制が始まり、働ける時間に制限が設けられるようになりました。ということは、これまで離職するきっかけとなっていた長時間労働については、法律で規制されることになり、あってはならないということです。つまり、見方を変えれば、そんなにマイナスなイメージは無いように思います。
 社会資本整備の一端を担う建設コンサルタント業界の魅力をこれからの社会を担う若い人達にどう伝えていくことができるのかということが一番の課題だと思っています。

 最後になりますが、100社を超える様々な分野の建設コンサルタント集団(技術者集団)である皆様と一緒に、建設コンサルタンツ協同組合というツールを活かして日本社会に情報発信していくことが、今できることではないかなと思っておりす。更なるご協力、よろしくお願いします。

第59回通常総会におきまして、新たに就任された山内一晃理事長を補佐することを役割として副理事長職を任せられることになりました。一年前の第58回通常総会は、未知のウイルスと言われた新型コロナウイルス感染症が世界を席巻、止む無く書面決議となり、2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックも1年延期の7月開催を目前とした今日に至ってもそのウイルスは形を変えて今なお猛威を奮い脅かす状況が続いています。そんな中で熱い思いで新理事長という重責を担った山内理事長を私と同様に新たに副理事長に就任された藤本副理事長と共に足を引っ張ることがないように補佐していければと思っております。

 当組合は中小企業を中心に北は北海道、南は鹿児島に至る全国100社以上の組合員で構成されており、基本理念は「相互扶助の精神」をスローガンに掲げています。コロナ禍という異常な状況、コロナ終息後の先読みできない日本経済の情勢など組合員の皆さまも含め社会全体が将来に対して少なからず不安を抱きながら、この厳しい状況を生き残っていかなければなりません。今こそ「相互扶助の精神」が発揮される、発揮させなければいけない時期にきているものと感じています。皆様の声を聞かせて頂けないでしょうか、その声を形にしていくことが当組合の意義だと思っています。

 昨年度は各地で定期的に開催していた会員向けの講習会は全て中止、理事会はWEB会議方式と組合活動自体が自粛せざるを得ない状況となってしまいましたが、新しい生活様式に沿った形でこれからできることを新体制となる理事の皆さま、組合員の皆さまと一緒に模索しながら組合員の皆さまに寄り添った組合活動を行っていきたいと思っております。組合員の皆さまのお力添えがなければ何事もなりたちません。引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 当組合は令和3年8月17日を以って60周年を迎えます。そんな時期に皆さまと組合活動をご一緒できることを光栄に思っております。